松尾勝也
有田焼の白磁作家
有田焼の陶芸作家として、白磁の作品を中心に制作しています。轆轤成形にこだわり、独自の世界観を白磁の造形で表現することを目指しています。また、オリジナルの半マットの釉薬を使った作品も制作しており、独自の技法による作品制作にも注力しています。
作風は轆轤成形による手仕事を好み、伝統技術と現代的なデザインを融合させた作品を制作しています。白磁の造形と白い色から生み出される美しさを追求し、独自の半マット釉薬を使った作品が高い評価を得ています。作品には、独自の世界観や感性が表現されており、職人の技術と心意気が込められています。
これまでに制作した作品は、多くの会場で展示され、高い評価を得ています。今後も、伝統技術と現代的なデザインを融合させた作品の制作に取り組み、新しい価値を創造していきたいと考えています。
轆轤の可能性を探求する
私が有田焼の世界に魅了されたきっかけは、高校時代に窯業科に入学したことでした。当時、まだ未知の世界だったろくろ成形に触れる機会が訪れ、まさに心を打たれた瞬間でした。
入学当初は、陶芸に対して何も知識がありませんでした。しかし、ろくろの上で土を捏ねる喜びや形を創り出す面白さにすぐに魅了されました。どんな形にしようか、どのように技術を磨いていくか、新しい挑戦に胸が躍りました。
先輩の職人たちの技術や知識を学ぶ中で、有田焼の奥深さと歴史の重みに気づきました。土や釉薬の使い方、成形技法の習得には時間がかかりましたが、粘り強く取り組むことで次第に成果を上げることができ、自信を持つことができました。
特に、白磁の世界に足を踏み入れた時は感動的でした。純白の土と釉薬の組み合わせによって生まれる美しさに、心を奪われたのです。白磁は一見シンプルに見えるかもしれませんが、微妙な色合いや柄の表現には、職人の技術と感性が必要です。私自身、その挑戦と向き合いながら、白磁の美しさに惹かれてきました。
ろくろと出会い、ろくろの可能性がどこまで広がっているのかを知りたいと思ったことが陶芸の道を歩む決心を後押ししました。今でも当時の気持ちを思い出し、毎日新しい作品づくりに情熱を注いでいます。有田焼の伝統と未来を背負い、職人としての誇りを持ちながら、常に新しい可能性に挑戦し続けることを心がけています。
ろくろの技術
1964年に長崎県波佐見町に生まれた松尾勝也氏は、1979年に佐賀県立有田工業高校の窯業科に入学し、轆轤成形の可能性に魅了され白磁の世界に没頭します。 卒業後、有田の工房で修業したのち、白磁の技術や魅力を後進に伝えるべく、1990年に同校に教員として赴任します。 2019年には、白磁作家として新たな作品や技術を追求するため、個人工房「艶工房」を開設し、自身の作品制作にも取り組み始めます。 現在、松尾氏の作品は国内外の展示会やギャラリーで高い評価を得ています。
趣味は硬式テニスとドラマ鑑賞、楽しみは様々な器を使った晩酌
白磁の可能性を求めて
1964年に長崎県波佐見町に生まれた松尾勝也氏は、1979年に佐賀県立有田工業高校の窯業科に入学し、轆轤成形の可能性に魅了され白磁の世界に没頭します。 卒業後、有田の工房で修業したのち、白磁の技術や魅力を後進に伝えるべく、1990年に同校に教員として赴任します。 2019年には、白磁作家として新たな作品や技術を追求するため、個人工房「艶工房」を開設し、自身の作品制作にも取り組み始めます。 現在、松尾氏の作品は国内外の展示会やギャラリーで高い評価を得ています。
趣味は硬式テニスとドラマ鑑賞、楽しみは様々な器を使った晩酌